MARRI WOOD PARK

MARRI WOOD PARKブログ

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★かえらない、おかえり★

2009-02-25 20:00:00

初秋を告げる雨が降りました。

今日のパースは肌寒く、シトシトと寂しい雨が降りました。
何故だろう?
例年はもっと遅いのに・・・

今年に入って初の雨、ボロスの涙が降りました。
雨の中、迷子の相棒を迎えに行きました。

最後のお別れ、きちんと道しるべを指し示さないと
いつもの様に先走りをするので。
きちんと相棒が、僕のところに戻って来れるよう
目を閉じているボロスを、勇気と愛情を持って連れ帰ってきました。


ただいま。
そして、おかえりボロス。

いつもの様に、お前の姿は見えなくなっちゃったけれど
遠くでカンガルーと出くわしちゃって「ワンワン」吠えているお前の声は
きちんと僕に今でも聞こえているよ!

★教会の鐘と迷子★

2009-02-24 19:00:00

教会の鐘で目が覚めた・・・。

ああ、そう言えば
毎年の2月下旬はこの田舎町で友人と酒を交わすんだよな。
東海岸の山火事以降、連絡が途絶えた友人はこの町にはやはり顔を出さず
奴の分まで独り酒場でグラスを空け、安否を気遣った翌朝。

パースから2,700km離れたメルボルン、そこから更に3時間ほど車を走らせる。
人口よりもヒツジの頭数が多い田舎町。
草原が黄金色に輝き、頭上には透き通った青空。
秋風が必要以上に冷涼な朝。
何より教会の鐘の音色が鋭利に感じ、胸に深く突き刺さった。

その日は土曜日、相棒「ボロス」が日記に登場する日。
教会の鐘の音色を聞きながら、我がパトラッシュを恋しく思った。
その思いを馳せるほど
次第に秋風は透明になり、そして鐘の音色は澄んでいった・・・。


遠い空の下。
最期の意識が薄れていく中で、必死に僕の帰りを待っていたボロス。
ごめんな。
一緒にお前の旅立ちを見届けることができなくて。
でもね。
その鐘の音色は、僕が鳴らした合図じゃないんだよ。
散歩道。
いつも数百メートル先走りしては振り返り、僕が来るのを待つボロスよ・・・。
調子に乗って何処かへ行ってしまい、迷子になった時の合図は覚えている?
車のクラクションだろ!!

流れる涙はとても冷たく
そして零れ落ちて肌に触れると、尖っていて突き刺さる。
空っぽの心。
秋風が落ち葉を舞わせる音は、まるでお前が傍にいるようだ。

享年9歳7ヶ月。

迷子の迷子の相棒よ
あなたのおうちはココですよ
おうちを聞いてもわからない
なまえを聞いてもわからない
ワンワン ワワン
ワンワン ワワン
泣いてばかりいる 困ったちゃん
道にまよったら
いつもの場所 まってるよ

★何と!五車星★

2009-02-23 12:00:00

その舞台は、実り豊かな秋の世界。
水や食料と言った残された資源をめぐって、争いが繰り広げられる・・・
時は西暦200X年、世界は収穫の炎に包まれた。

南斗正統の血統である「カベルネ」を守護する『雲』の男。
その名をジュウザという。
南斗五車星の最強拳士、我流の拳を駆使する自由奔放な漢。

『ぶゥ~どっツ~うー!』
お前はもう、摘んでいる・・・

★誰かに「扮装」したい★

2009-02-22 19:00:00

旧~い、トヨタのFJ型ランドクルーザー。

日本自動車の歴史の中ではもっとも長い期間
一つの車名で継続生産を続けている名車。
「紛争あるとところにランクルあり」
そう言われるほど、世界の至る所で活躍をする車。

部品交換会で知人が製作した車両。
エンジンはオーストラリア国産車のHolden(ホールデン)製、V型8気筒。
スーパーチャージャー搭載の5000cc、そして推定600馬力!

週末にコツコツと彼自身が仕上げた車、もう遊び心が満載。
やっぱり車体はUteだよね!

等身大のおもちゃを造っちゃう、純粋な「少年の心を」持つオーストラリア人。
実行してしまう行動力に『覧来る』でした・・・

★デカ門番長の登場★

2009-02-21 18:00:00

我が相棒「Boris(ボロス)」

散歩って、恥ずかしながらチビ工場長・父はしないんです。
その代わり相棒を車に積んで(?)、毎日出かけます。
仕事に行く時も、買い物に行く時も・・・
そして海辺や川原を道中で見つけては放し飼い。

今年で10歳の老犬ですが
雰囲気で出かける事がわかると、我が家で「事」を済ませてから
勝手に荷台に乗って待っています。

Ute(ユート)と言う車体は、スクリューキャップと同じ感覚ですが
非常に実用・便利性が高い「オーストラリア市場」が生み出した産物です。

白いトヨタと優しそうな犬。
そして黄色いスポーツ車の荷台には凛々しい犬。
どっちが、「デカ門番長」でしょうか・・・

★優日と雄日★

2009-02-20 20:00:00

日本の夕日には、侘びがある。
「赤とんぼ」にあるような、優しく懐かしさのある風情。
頑張った一日に対する、励ましにも思える「おつかれさん・・・」
ああ、遠い北半球に残した両親への愛情が募ってしまいました。

対してオーストラリアの夕陽には、『わぁび』っくり。
頑張って就労し、ヘトヘトな肉体でも
この夕陽を見ると「ドキドキ」してしまい、夜の街に繰り出したくなります。(笑)

当地で情緒ある優しい夕暮れを見た事がありません。
いつもダイナミックで心が躍る雄大な夕暮れ。
何故だろう・・・

今宵は金曜日、ゆうひと書いて「遊日」なんちゃって。(笑)

おそらくそんな言い訳は、チビ工場長・母には通じないので
夕陽に向かって吠えますか!?

「太陽が余りに僕をワクワクさせるから、『You非』なんだゼ!?」

★魚よりもちっぽけな★

2009-02-19 19:00:00

画像は我が家の愛魚、名を「さだむね」と申します。

学術用語ではScleropages Leichardti、通称スポッテッド・バラムンディー。
オーストラリアに今でも天然生息する古代魚。
俗に「アロワナ」と呼ばれる龍魚です。

この種族が古代魚と呼ばれる所以は、捕食器としての口部の構造にあります。
通常、進化してきた魚類は上顎と下顎で挟んで獲物を捕食しますが
この種族は「口蓋と舌」で餌を捕らえます。

アロワナ目の最古の化石は、中生代ジュラ紀の地層から発掘されており
一億数万年前には既に地球上に生活しておりました。
アフリカ大陸に1種・南米アマゾンに3種・東南アジアに1種。
そしてオーストラリアには2種が存在しております。

海を越えて移動分布ができないこの淡水魚が、何故に世界に散らばったのか。
その答えはプレートテクトニクス理論による「大陸移動説」・・・
南半球に存在していた巨大大陸ゴンドワナ、そして北半球にはローラシア。
更に時代を遡った超大陸パンゲア。
そう、大陸が移動した事でこの淡水魚は世界に分散したのです。

愛魚に給餌する度に思います。
母なる大地の地球と比較して、人類がどれほどちっぽけかと。

★鳥の巣と病院★

2009-02-18 21:00:00

チビ工場長・父は、東海岸メルボルンに単身で出張中。

我が家におやすみ電話をした際に、事件は起きました。
『きょう、とりのすをとるので、ちびこうじょうちょーは、びょういんにいった!』
そう叫ぶチビ工場長・母。

「えっ、鳥の巣を取ろうとして、木から落ちて頭でも切ったのか!?」
気が動転し、帰りのチケット変更のためPCを立ち上げる父。

『そう、あたまをきりました・・・』
さらに言葉を強める母。

PCが立ち上がり、メール添付されていた画像は下記のもの。
確かに鳥の巣だ!(笑)

おいおい、「ょ」じゃなくて、「よ」で発音をしてくれよ!

日本語は難しぃ~と思いながら、安堵な気分でワインを飲みました。
こんな洒落た夜は、『しゃるぁんどねー』が美味!

★水を飲むコアラ★

2009-02-17 15:00:00

ユーカリの樹上で生活をするコアラ。
愛くるしい緩慢な動作や安らかな仕草・・・
忙しない日常を送っている我々にとっては、心の清涼剤の様な動物。

「コアラ」と言うのはオーストラリア先住民族アボリジニーの言葉で
『水を飲まない』と言う意味であり
その名の通りに、通常は水分をユーカリの葉からのみ摂取する動物です。

もう、言葉がでません。
ここまで美しい写真は見た事がありません。

水を飲まないコアラと森林火災で命を掛けた消防士。
互いに同じ「生命」・・・
心を通わした姿だけが、唯一の救いに思えてなりません。

★マリーの花が咲きました!★

2009-02-16 12:00:00

西オーストラリア原産のユーカリノキ属の高木。
我々の象徴でもあるマリーの木々が
今年も思惑(?)通りに「綺麗な白い花」を開花してくれました。

大自然の残されたオーストラリア。
とりわけ「マーガレットリバー」地域は、手付かずの大地が数多く存在しますので
そこに生息する動植物の生態系は多種に及ぶだけでなく
その個体数も非常に多く存在します。
森林が多い地帯ですので、特に野鳥の数は天空の星数の如き。

この野鳥から大切なブドウを守るのが
当ヴィンヤードのシンボル、そして商標の『Marri Wood Park』である
ユーカリの「マリー」なんです。

収穫の時期の数週前に、マリーの木々は綺麗な花を咲かせます。
秋になるのに・・・
実はこの蜜、乾いた夏を乗り切り「喉の渇いている」野鳥達の好物であり
その木々を周囲を囲うように植林することで
大切なブドウたちを野鳥から保護できるのです。

バイオダイナミクスに基ずく農法。
大自然に畏敬の念を持って『地球との調和』を目指すマリーウッド・パーク。
「西オーストラリア原産」のユーカリを使って収穫ブドウを守る・・・
我々が最初にそれを実践をした人間達であり
その理念に自信を持っておりますので、マリーが我々の象徴なのです。

Dear Marri
Thank you for protecting the vineyard.


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